読書の時間

普段はベッドの上で過ごしている。


起きてPCに向かっている間は作業ができるが

それ以外の時間は文字通り横になっているだけだ。


昔からこの時間をどう過ごすかが大きな課題だった。


在宅生活に入って間もないころは日長、

テレビか、ラジオをかけっぱなしにしていたし、

1990年代は時折、

朗読ボランティアの方にお借りしたカセットテープを聞いたりしていた。


当時はそれが関の山だった。


2000年代に入ると裁断した書籍をスキャナーで

画像データをPCに取り込む自炊が流行った。


両面スキャナーが発売されるとこれと裁断機を購入して、

人に手伝ってもらい自炊をした。


画像データをテキストに変換するOCRソフトでテキストデータにして、

読み上げソフトで音声データを作った。


横になっているときには音楽プレーヤーに入れて聞いていた。


今はAmazonで購入した電子書籍を

AIスピーカーの読み上げ機能で聞いている。


面白ければジャンルは問わない。


特に、就寝前の2時間は部屋を暗くし本を聞く時間は

日中人が出入りのため身体と精神の緊張をほぐすために

必要なリラックスの時間になっている。




本には本当に救われた。


ベットの上の90㎝×200㎝が自分にとって世界のすべてだ。


自分にとって人生のなんたるかを

思考するための材料を与えてくれた。


寝たきりの人生は中々に難しいが

人生の先輩方の知恵が支えてくれる。


後世に様々な知見を残してくれた先人の方々と

そして、この時代、

寝たきりのの身でありながら

それらの知見に触れられる

環境に置かれたことに心の底から感謝する。


ありがとうございます。


さて、一度きりの人生というが一回程度で済むかな?


そんな気がしてならない。




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