ネットののない時代。
ネットが生活のインフラとなって隅々まで
入り込んでいる今となってはネットのない生活を
想像するのが難しいかもしれない。
1年の入院を経て在宅生活入ったのが1994年。
翌年の阪神大震災の際には会社や学校に連絡を取るため
街中の公衆電話に長蛇の列ができていた記憶がある。
ほんの少し前はそんな時代だった。
主な情報源といえばTV、新聞、雑誌ぐらいのものだから
障碍者がどのような暮らしをしているかなんて情報は手に入らない。
人づてに当事者を紹介してもらい直に話を聞くか、
かろうじて脊髄損傷患者の投稿を纏めた隔月発行の
”はがき通信”を介して断片的に知るほかなかった。
当時で一般的に20万人くらいといわれていた脊髄損傷患者は
一体どこにいるのか?
何を思い、考え、日々を過ごしているのか?
とにかく情報が欲しかったがそのための有効な手段がない時代だった。
そんな時もあっての今日であると思うと隔世の感を禁じ得ない。
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