失敗という選択肢もある。

日本という国は真面目な人が多いのが美点だが、

失敗を恐れる人も多い。


避けなければならないのは死に直結する事象くらいで

大抵のことは代替手段を含め、

リカバリーが効くと思っている。


無論、不運が重なる場合もあるけれど、

人生の理不尽云々は不毛なのでやめておく。


さて、既に想定外の失敗をやらかしている立場から言わせてもらえば、

世間はもう少し失敗をすることに

寛容であってもいいように思う。


”成功のために小さな成功体験を積む”


そのような話はよく聞くけれど

”成功のために小さな失敗体験を積む”


というような話は聞かない。


失敗から積める経験というものもある。


これらの効用がどうも軽視されがちだ。

重度の身体障害者であれば何をするにしても

”出来ない”という視点から始まる。


何せ、手足は動かない。


ものは掴めないし、

寝返りもできない、

身動ぎすらできない。


そんな具合だから

誰かを捕まえては少し手伝ってもらう。


とりあえずは失敗できるなら失敗してみる。


一度でうまくいくことはまずないから今日の失敗から

どの点を修正すればうまくいきそうか、頭の中で試行錯誤し、

次の機会に試してみる。


こんな具合で次の選択肢を拾っていくうちに成功したりもする。


昨今ははネットあり、YOUTUBEありで

解説動画などもわかりやすく情報には事欠かない。


けれども世の中の諸問題は様々な要因は絡んでいて、

それらに起因する個々の失敗には再現性がない。


再現性がない問題はオリジナルだと言っていいと思う。


そんなオリジナルの課題の正解が簡単に見つかるとはどうしても思えない。


でなければ世の中もう少し楽に生きられるはずだ。


時代は効率性重視、手間いらずの手間かけずの風潮にある。


社会のあちらこちらにそれらに伴う弊害らしきが見え隠れしだしてはいないか?


うまくいかなければ直ぐに他のり方に飛びついてみたり、

損切と言えば聞こえはいいが果たしてただ失敗したことが

なかったことのように放り出していないか。


本当に失敗というものに真摯に向き合えているのか。


失敗からしか学べないことも多々ある。


世間で言われているほど悪いことではないと思う。


”上手く失敗する。”

そのようなやり方もあると考えている。




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